持株の23年12月期本決算が出揃いましたので、気になった銘柄ごとにまとめてみました。
4452 花王 / 24年度は攻勢の年になるか
- 今期は減収減益、増配
- 次期見通しは増収増益、増配
ここ数年は利益面でパッとしない花王ですが、予定通り増配となりました。これで33年連続増配と、「連続増配が長い期間の株」ランキング1位の座を守ったことになります。この名誉にはこだわり続けると思いますので、しばらく増配は続く傾向でしょう。ただ、配当性向は159%であり、100%超えの状態です。
2023年12月期の決算ハイライトによると、次の通り収益性の改善に取り組んだようです。
- 構造改革をほぼ予定通り完遂
- 原材料価格上昇を戦略的値上げで価格転嫁
2024年は反転攻勢の年度となることを期待したいところですが、収益の改善状況には注視していきたいところです。
9384 内外トランスライン / コロナ特需の反動
- 今期は減収減益、配当維持
- 次期見通しは増収増益、配当維持
2023年12月期は苦戦した内外トランスライン。コロナ禍の特需が一服した反動が大きかった印象です。
メイン事業の混載貨物は高い収益性が特徴であり、「世界経済の活況」や「世界情勢の不安定化による需給バランスの乱れ」、「円安」などがプラス要因と働きます。円安の恩恵よりも、コロナ特需の恩恵の方が大きかったようですね。中国経済の失速による取扱数量の減少の影響もあったようで、世界経済の安定も望まれます。
ただ、混載貨物一本足打法ではなく、第二の柱として成長中のフォワーディング事業(荷物の旅行代理店業務)にも今後期待したいところです。
自己資本比率は83%、有利子負債比率0.7%と財務は鉄壁であり、配当性向も30%以下に抑えられているため、長期保有しながら今後の動向を注視していきたいと思います。
4578 大塚ホールディングス / 成長投資から成長へ
- 今期は増収減益、増配
- 次期見通しは増収増益、増配
2015年12月期から2022年12月期まで必ず100円の配当を出しいていた大塚ホールディングス。2023年12月期はなんと8期ぶりに増配し、次期も増配の見通しとなりました。第三次中期計画(2019年度〜2023年度)は「積極的な成長投資フェーズ」であったものの、第四次中期計画(2024年度〜2028年度)は「持続的な成長フェーズ」と位置付けられ、決算資料の株主還元説明には次の事項を明記されています。
- 安定配当
- さらなる株主還元
これまで8期連続で配当100円を出しており、優待も実施していた大塚ホールディングスの考える「安定配当」と「さらなる株主還元」とは。今後明らかになっていくかもしれませんが、期待してしまいますね。
以上、「23年12月決算振り返り〜花王、内外トランスライン、大塚ホールディングス〜」でした!