銘柄考察

持株紹介|小林製薬(4967)

※本記事の内容は執筆日(更新日)時点の情報です。

どんな会社?

消臭芳香剤の国内シェアトップの、化学・日用品メーカーです。

医薬品や健康食品等も手掛けています。

2023年〜2025年の中期計画では、国際ファーストを掲げカイロや熱さまシートを海外へ積極展開しています。また、ニッチが手放せなくなる商品作りとして、新市場創造型ビジネスモデルを得意としています。合わせて、スピード感のある商品開発にも影響があります。

海外からも人気な製品を開発しているため、インバウンドの影響も大きく受けます。

売上構成比は国内72%、海外23%、セグメント外3.8%です。

利益構成比は国内85.6%、海外12.5%、セグメント外1.9%です。

財務

自己資本比率は76.4%。

日用品業界の平均60%、市販薬業界の66%と比べると、財務は優良と言えます。

また、有利子負債比率0.5%と、ほぼほぼ無借金経営企業でもあります。

業績

売上

売上は、直近10期(2014年〜2023年)で緩やかな右肩上がりを見せています。

EPS

売上と同様に、EPSは直近10期(2014年〜2023年)で緩やかな右肩上がりを見せています。

また、ROEは10%と、化学業界の平均7.3%より上位に位置付けています。

配当

予想配当利回りは2.04%。

市販薬業界の平均は1.8%、日用品業界の平均は2.3%ですので、業界平均に近い位置付けです。

低利回りということもあってか、連続増配企業として、24期連続増配を果たしています。

これは連続増配ランキング3位に当たり、花王やSPKに次ぎ、三菱HCキャピタルと同位となります。

過去3年間の利回りは0.6%〜1.2%程度で推移しています。

決算状況

2023年12月期

今期の決算は中間決算までは順調な印象です。中間決算時点の経常利益進捗率は42.7%のため、トントンといった様子ですが、株価は下落傾向にあります。

第1四半期

https://twitter.com/kaeru_kabu/status/1656291354610376709?s=20

中間決算

本決算

増収(対前年比4.3%)増益(対前年比1.6%)となりました。増益率は前年と全く同率の1.6%。安定した業績が伺えます。

国内事業はインバウンド需要回復や芳香剤の広告費拡大による売上増、国際事業はカイロ、熱さまシート、アンメルツの販促積極化による売上増が主なトピックスでした。

2024年12月期

2024年3月、小林製薬の紅麹成分を配合したサプリメントを摂取した人から、腎疾患などの健康被害が相次いで報告されたことから、関連製品の使用中止と自主回収のお知らせが発表されました。

これを受け、株価はストップ安。今後も動向を注視していきます。

保有メモ

好財務および好業績の優良企業のため、ある程度長期で保有できる見込みです。

株主優待を実施していますが、優待自体の魅力は個人的には特にありません。そのため、配当が主な保有目的となります。

保有目的:配当

売却検討タイミング:減配が3期連続となるタイミング

小林製薬株式会社