どんな会社?
廃棄物から金・銀を取り出す技術に優れた、リサイクル事業を営む会社です。
廃棄物は「都市鉱山」とも呼ばれ、鉱石1tから採れる金は5g程度であるのに対し、携帯電話1tからは150gの金が採れると言われます。また、同社の技術により抽出する金・銀は99.99%の純度を保ち、さまざまな貴金属製品を製造・販売しています。
また、北米における鉱山由来の金・銀の精錬も行なっています。
財務
自己資本比率は32%。
非鉄金属業界の平均51.2%、最低27.4%のため業界内では低水準と言えます。
業績
売上
売上は、直近10期(2014年〜2023年)で右肩上がりです。特に、23期は北米での金銀精錬事業における金銀製品の加工販売が伸びたことにより、突出しています。
EPS
EPSは直近10期(2014年〜2023年)でやや安定しています。
特に、17期は貴金属事業セグメントが不調で、北米の金銀精錬事業低迷による手数料単価減でマイナスとなりました。一方、21期は貴金属事業セグメントが好調で、国内・韓国・マレーシアでシェア向上したうえ、北米での取引拡大により突出しました。
このことから、北米の業績がEPSに大きく影響する傾向が見受けられます。
また、ROEは9.6%と、非鉄金属業界の平均7.8%より上位に位置付けています。
配当
配当利回りは4.8%。
非鉄金属業界の平均は2.3%ですので、業界平均よりも高い位置付けです。
15期非減配であり、配当水準を目減りさせない配当方針です。
過去3年間の利回りは3.7%〜5.1%程度で推移しています。
決算状況
2024年3月期
第1四半期
https://twitter.com/kaeru_kabu/status/1684512876059561984?s=20
保有メモ
財務は、業界平均以下と評価するため、長期保有可能かは不安視しつつで保有する方向です。
業績は、期によりムラこそあれどクリティカルな要因でなければ業績悪化をそこまで不安視しなくて良い印象です。
15期非減配で配当水準を目減りさせないため、配当が主な保有目的となります。
保有目的:配当
売却検討タイミング:配当政策の変更(複数期連続の減配等)/財務状態の急激な悪化