銘柄考察

【考察】INPEX(1605)はナンバーワン・オンリーワン

本情報は、2023年2月17日時点のものです。

INPEX(1605)について考察します。

どんな会社か?

経済産業大臣が筆頭株主である、日本唯一の黄金株発行企業です。

黄金株とは、「拒否権付種類株式」です。株主総会決議事項または取締役会決議事項について拒否権をもつ株式です。

海外企業からの買収を防ぐ目的で発行されています。黄金株を持つ株主に大きな権限が集中することから、上場企業で活用されているのはINPEXに限られます。

また、原油・ガス開発生産が国内首位の国策企業です。

買い対象か?

客観指標 主観指標
業種 鉱業 売上は業界1位◎
時価総額 1.88億円 1兆円超え◎
自己資本比率 60.3% 全産業平均42%超え◎
ROE 11.6% 8%超え○
直近の売上高 過去5年平均に対し1.8倍 増加傾向○
直近のEPS 過去5年平均に対し2.9倍 ムラあるが増加傾向○
営業キャッシュフロー 過去5年平均に対し1.52倍 増加傾向○
現金 5年間で1.07倍 安定○
配当実績 10年間で3.5倍/年平均成長率13% 増配傾向○
配当性向 概ね35%以下 低配当性向○
配当傾向 下限30円、配当性向40% 増配傾向○

業績・財務状況ともに良好のため、買い対象の認識です。

EPSは、過去10年間のうち20年12月期のみマイナスでした。20年12月期のマイナスは、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるエネルギー需要の落ち込み等による原油価格の大幅下落により計上された「特別損失(減損損失)」であると見られ、このマイナスはそこまで気にしなくて良さそうです。

買い値は?

現在値 過去5年レンジ 個人的な購入目安
株価 1,424円 489円-1,831円 1,050円
予想EPS 206.7 ▲76.5〜335.59
予想PER 6.88倍 4.6倍-117.5倍(平均値20.4倍)
実績PBR 0.49倍 0.25倍-0.75倍(平均値0.49倍) 0.37倍以下
予想配当利回り 4.5% 2.27-4.44

業績は堅調ですがPERの幅が大きいため、買い値の尺度はPBRを採用。

過去5年のPBR平均値から最低値を除して2で割った数を最低値に足した購入目安PBRを買い水準としました。購入目安値の根拠となる実績BPSは2891.3(現在値)としました。

購入目安値=購入目安PBR×実績BPS

なお、優待は次のとおりです。

クオカード:400株で1,000円相当/800株以上で2,000円相当(長期保有特典あり)

ポートフォリオに加えるなら

鉱業ではナンバーワン&オンリーワンな企業。優待も長期保有することで総合利回りが上がるため、新NISAで購入し長期保有したい銘柄です。

業績は原油価格に連動するため、年単位で見ると株価の値動きは激しいです。未満株で定期的に買い付けすることを視野に入れても良いでしょう。

投資は自己責任で

当記事は、個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

また、当ブログでは有用な情報提供に努めていますが,情報の確実性を保証するものではありません。情報の誤り等がありましたらコメント等でお知らせいただけますと幸いです。